03.Nov.2009
ギザ台地では、夜になると『音と光のショー』というイベントが行われ、スフィンクスがライトアップされます。
観光客には人気ですが、文化遺産を使って、こんな茶番を行うとは、やはり、観光開発が進んでしまった所は好きにはなれません。
有名な観光地では、性質の悪い旅行者も多くなります。
ピラミッドに登る人、落書きをする人、立小便をかける人までいて、酷かったです。
エジプトの遺跡の入場料は高額ですが、それを有効活用して、遺跡の保護に力を入れて欲しいものです。
スフィンクスは、これ一体だけだと思われがちですが、実は、エジプト国内にはかなりの数のスフィンクス像があります。
また、古代エジプトと覇権を競ったヒッタイトの遺跡からも出土していますし、後の時代に古代ギリシャにも伝わっています。
しかし、ギザのスフィンクスは、数あるスフィンクス像の中でも、間違いなく最大でしょう。
かつてのスフィンクスには、ファラオと同じような顎鬚が付いていましたが、現在のスフィンクスにはありません。
イギリスに持ち去られ、大英博物館に保管されているんです。
現在、ギザのスフィンクスは、アスワン・ハイ・ダムの影響で、塩害に曝されています。
下手に修復すると別物になってしまうので、同じ石灰質の砂を濡らしてスフィンクスに塗ることで、浸食した箇所を補っているそうです。
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