Plvs Vltra

大航海時代 Onlineの冒険と旅行記
<< それは皇帝の山 | トロイ | トロイ王家の財宝 >>

トロイ

トロイ考古学地区

トロイ考古学地区は、アジアとヨーロッパを別つ二つの海峡のうち、ダーダネルス海峡の小アジア側(アナトリア半島)に面した場所にあります。
対岸のゲリボルは、オスマントルコの航海者ピリー・レイスの生誕地。
海峡は狭い所では1km程度の幅しかなく、渡し舟が頻繁に行き来しています。


トロイ考古学地区エーゲ海一帯では、トロイやクノッソスなど、4000〜4500年前の遺跡が見つかっており、古くから、この地域に高度な文明が栄えていたことが判ります。

トロイ考古学地区は、年代毎に層状になっているのが特徴。
遷都を行わず、既存の都市の上に、新たな都市を建増ししていったのです。

遺跡は年代別に、第1市〜9市と呼ばれており、映画トロイに出てくるような城砦は第2市の時代の物。
後期にはヘレニズムの影響を受けていたようで、列柱や円形劇場が出土しています。


トロイ考古学地区(第2市)トロイは、古代ギリシャの詩人、ホメロスの叙事詩『イリアス』に登場する、空想上の都市だと考えられていました。
それを、幼少期より実在すると信じ続けた、ドイツ商人のハインリッヒ・シュリーマンが発見したのは、有名な話です。

しかし、実はこれ、シュリーマンが後に自書で語ったもので、かなり美化されています。

神話や伝説は、史実に創作を加えて創られていることが多々あり、例えば日本の神話にも、実在する地名が多く出てきます。
この時代、既にトロイは、実在すると考えられていたようです。
トロイ発掘は、自尊心の強いシュリーマンが、別れた元妻を見返す為であったというのが真相のようです。

考古学について素人であったシュリーマンは、発掘作業にダイナマイトを使用して遺跡を破壊したり、また出土品を私物化する等、数々の問題行動を起こしています。
しかし、考古学の黎明期だったこともあり、賛否両論あるようです。
comments (0) | trackbacks (0) | 史跡

Comments









      

Trackbacks

Trackback URL :